意思能力鑑定

意思能力とは

急激な高齢化社会の進展に伴い、85歳以上の高齢者の半数が認知症という現代において遺言(自筆証書遺言)の効力をめぐっての争いを、身近でも目にすることが増えています。
遺言書作成時に、果たして被相続人が十分な遺言能力(意思能力)を保持していたか、殆どの場合では遺言作成者が死亡しており、作成の経緯や人間関係も絡んで、簡単には解決できずに、後々に大きな禍根を残しているケースが多いのが現実です。
核家族化で少なくなった肉親同士が反目し合うことを望んで遺言作成をするわけではなく、当然、訴訟で互いを傷つけ合うことを意図してのものではないはずです。
このような不幸なトラブルを招かないよう、遺言作成時の作成者の意思能力を医学的に鑑定評価するのが、「意思能力鑑定」です。

基本鑑定内容

認知機能評価 「長谷川式認知機能テスト」による知能評価
精神疾患診断 精神科診断用構造化面接」による診断評価
※意思能力に影響する精神疾患の有無を診断
意思能力評価 「遺言等執行判断能力評価の構造化面接」による診断評
鑑定報告書 各評価に基づき総合的に評定された鑑定結果の報告書
客観的証憑記録の提供 施行事実を証するため、鑑定の施行状況を映像記録

器質的脳機能評価

PET+MRI検査による器質的な脳機能の状態を評価
上記の意思能力鑑定に、器質的脳機能評価を加えることにより、一層精度の高い鑑定が行えます。

意思能力🄬を画像化する

認知症は原因となる疾患によって、さまざまな種類があり、大きくは2つの群に分類されます。ひとつは脳の神経細胞が変性、または減少することによって発症する変性性認知症(一次性認知症)で、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、パーキンソン病が引き起こす認知症、前頭側頭型認知症などがこれに当たります。
一方、何らかの疾患や外傷の影響を受けて発症する認知症を二次性認知症(続発性認知症)といい、血管性認知症、クロイツフェルト・ヤコブ病による認知症、正常圧水頭症による認知症、慢性硬膜下血腫による認知症などが、これに分類されます。
日本では、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症が3大認知症といわれており、もっとも多いのがアルツハイマー型認知症です。
例えば、アルツハイマー病の脳では、なんらかの原因でアミロイドβが蓄積し、それが脳の神経細胞へのダメージを与え、唯一のエネルギー源である糖代謝に異常をきたすと説明されています。したがって、最も早期に認知症の有無、つまりは意思能力®の判定ができる画像診断検査機器は、脳内の代謝を見ることができるFDG-PETという検査機器になります※。
次の病態では、脳内に血流の異常を生じるため、これをSPECTという検査で検出し、末期に脳萎縮が起こるとようやくMRI検査で診断可能になります。しかし、MRIでわかる段階では非可逆的変化であり、かなり進行した状態ということになります。
このように認知症つまりは自らがした行為の結果を判断することができる意思能力®の有無はMRI・SPECT・PET などの画像診断で器質的に判定できる訳です。

まとめ


  • 自己の意思を第三者に伝えるだけの言語能力・判断能力・事理弁識能力
  • 自らの遺言書を作成する能力
  • 自らの行為の結果を判別、判断するに足りるだけの精神能力
  • 正常な判断能力の元に、自筆証書証言に記載されている事項の内容の意味、結果を弁別・判断するに足りるだけの精神能力
  • 自筆証書証言の書面を自らの意思で作成しうる能力
  • 自らの重要な財産を処分することを理解できる程度の能力
  • 自筆にて、遺言を作成できるだけの読み書き能力
基本鑑定内容


費用 事後事案 費用 結果の目安 備考





(1)認知機能評価:「長谷川式認知機能テスト」による知能評価 300,000~ 診療録・介護記録 400,000~ 初稿
1ヶ月から2か月
(2)精神疾患診断:「精神科診断用構造化面接」による診断評価 診療録・介護記録 意思能力に影響する精神疾患の有無を診断
(3)意思能力評価:「遺言等執行判断能力評価の構造化面接」による診断評価 診療録・介護記録
(1~3)鑑定意見書
各評価に基づき総合的に評定された鑑定結果の報告書
客観的証憑記録の提供:施行事実を証するため、鑑定の施行状況を映像記録
その他 (※)精神科2名による鑑定 570,000~ 700,000~ 初稿
2か月
手厚い鑑定のために以下をお勧めしております


費用 事後事案 費用 結果の目安 備考







MRIによる器質的な脳機能の状態を評価と報告書 50,000 1週間
から
10日
検査施設:宇都宮セントラルクリニック
東都クリニック等
予約:弊社が代行します
PETによる器質的な脳機能の状態を評価と報告書 100,000 検査施設:宇都宮セントラルクリニック
予約:弊社が代行します
PETとMRIによる器質的な脳機能の状態を評価と報告書 130,000 検査施設:宇都宮セントラルクリニック
予約:弊社が代行します
上記の意見書作成 120,000 250,000~ 初稿
1か月
宇都宮セントラルクリニック

http://ucc.or.jp/
※出張鑑定の場合には、出張旅費・日当が別途加算されます。
※上記の各料金は、消費税別の金額です。別途、消費税が必要となります。

平成28年4月に『意思能力』の商標登録をいたしました。

【商標】 意思能力
【登録日】 平成28年4月22日
【登録番号】 第5844440号
【区分】 第41類、第44類